PHP5をインストールするには、下記のブログ記事が大変役に立つ。
・[PHP]さくらのレンタルサーバでPHP5 nazonoDiary(日々うろおぼえ記)
・さくらインターネットでPHP5を使うには YANOSHIN's Mind Garage
・さくらインターネットに PHP5 をインストール applesy16g
・さくらのレンタルサーバへPHP5.2.0をインストール www.koruri.com
・activecollab
1.下記Webサイトから最新版のUNIX版PHP5をダウンロードする。
http://www.php.net/downloads.php
(1)「Complete Source Code」の下の「PHP 5.x.x(tar.gz)」をクリック。
(2)ミラーサイトを選択する画面が表示されるので、日本のサーバーを選んで
クリックすると、ダウンロードが開始される。
2.ダウンロードしたファイルを解凍する。
(この作業はレンタルサーバ側のtarコマンドで行ってもよい)
3.FFFTPなどのFTPソフトで、さくらインターネットの自分のレンタルサーバ領域に、
"work"等でフォルダを作成する。
/home/example/work
4.上記3.で作成したフォルダへ、上記2.で解凍したファイルの
"php-5.x.x"フォルダをバイナリモードでアップロードする。
※約4,000ファイルあるので、時間がかかる。
5."conf.sh"ファイルを作成する。
内容は下記の通り。
#!/bin/sh
./configure ¥
--prefix=$HOME ¥
--with-config-file-path=$HOME/www/cgi-bin ¥
--program-suffix=5 ¥
--with-pear=$HOME/share/pear5 ¥
--enable-force-cgi-redirect ¥
--enable-mbstring=all ¥
--enable-mbregex ¥
--enable-mbstr-enc-trans ¥
--enable-versioning ¥
--enable-trans-sid ¥
--with-mysql ¥
--with-openssl=/usr ¥
--with-soap=yes ¥
--with-zlib=/usr ¥
--with-gd=/usr/local ¥
--with-jpeg-dir=/usr ¥
--with-freetype-dir=/usr ¥
--with-ttf ¥
--with-png-dir=/usr ¥
--with-curl
※¥は小文字
※--with-pear=$HOME/share/pear5 ¥ は変更しないこと。
変更すると、makeファイルによるインストール時にWarningが出る。
変更したパスのフォルダにPEARは作成されない。
※--with-config-file-path は、php.iniのパスを指定するのであって、
ファイル名を指定するのではない。
従って、
--with-config-file-path=$HOME/www/php.ini ¥
と書いてはならない。
※上の例では、--with-config-file-path は、/www の直下ではなく、
最終的に php5.cgi をインストールするディレクトリとした。
※下記エントリも参照のこと。
さくらインターネットでPHP5を導入し、php.iniを編集する
7.FFFTPでレンタルサーバに接続し、php5をインストールしたフォルダの、
"configure"がある階層に、上記6.で作成したファイルをアップロードする。
8.FFFTPでレンタルサーバに接続し、php5をインストールしたフォルダの、
"configure"ファイルのパーミッションを"755"に変更する。
9.telnetで接続し、php5をインストールしたフォルダの、
"configure"ファイルのある階層に移動する。
"cd xxxx" で、フォルダに移動できる。(xxxxはフォルダ名)
"ls"コマンドでフォルダ内のファイル一覧を表示することができる。
10.コマンドラインで、"sh conf.sh"と入力し、Makefileを作成する。
メッセージが長く表示された後、
"thank you for using PHP" と表示されればOK。
11.FFFTPでレンタルサーバに接続し、下記ファイルのパーミッションを"755"に変更する。
/php-5.x.x/build/shtool
12.コマンドラインで、"make"と入力し、コンパイルを実施。
13.コマンドラインで、"make install"と入力し、インストールを実行する。
途中でエラーが出たら解析して対応をとる。
対応をとったあと、再び"make install"でインストールが継続される。
14.コマンドラインでフォルダを作成する。(FFFTPで作成すると、なぜか
余計なファイルまで作成されるので、FFFTPは使用しないこと)
/home/example/www/cgi-bin
コマンドライン: cdで /www に移動し、
mkdir cgi-bin
と入力する。
15.php5のモジュールをコピーする。
コマンドライン: cd ..でルートに移動し、
cp ~/bin/php5 ~/www/cgi-bin/php5.cgi
と入力する。
16./home/example/www の下に.htaccessを登録する。
既にあるのであれば、下記のコマンドラインを追加する。
(1)拡張子"php5"のファイルをphp5で動かしたい場合
Action php5-script /cgi-bin/php5.cgi
AddHandler php5-script .php5
(2)拡張子"php"のファイルもphp5で動かしたい場合
Action php5-script /cgi-bin/php5.cgi
AddHandler php5-script .php
※各フォルダに.htaccessを設置し、
AddHandler php5-script .php または
AddHandler php5-script .php5 で制御してもよい。
17.php5.iniファイルを作成する。
※php5.iniは、さくらインターネット標準のphp4のものを引き継ぐが、
この例では、
/home/example/www/cgi-bin/php5.ini
/home/example/www/php5.ini
を新たに作成すること。
※php5.ini 作成例
cgi.fix_pathinfo=1
expose_php=off
log_errors=on
log_errors_max_len=4096
error_log="/home/example/php5errlog"
magic_quotes_gpc=off
default_charset="UTF-8"
file_uploads=off
allow_url_include=off
session.use_only_cookies=1
output_handler = mb_output_handler
mbstring.language = Japanese
mbstring.internal_encoding = EUC-JP
mbstring.http_input = auto
mbstring.http_output = SJIS
mbstring.encoding_translation = On
mbstring.detect_order = auto
mbstring.substitute_character = none;
18./home/example/www の下に、拡張子php5で作成したファイルでphpinfo()を
アップロードし、php5の環境を確認する。
※PEARを示すinclude_pathが正しくなければ、php5.iniファイルに
include_path = ".:/home/example/share/pear5"
と記述しておくこと。
